LINEビジネスアカウントでできること8つを解説！個人アカウントとの違いや料金は？

「LINEビジネスアカウントって、普通のLINEアプリと何が違うの？」

「LINEビジネスアカウントを利用すると、どんなことができるの？」

LINEビジネスアカウントと普段使用しているLINEアプリの違いについてご存知でしょうか？

本記事ではLINEビジネスアカウントでできることと、個人アカウントとの違いや料金について詳しく解説しています。

この記事を読めば、LINEビジネスアカウントを自分のビジネスに活用できるようになります！

LINEビジネスアカウントとは

LINEビジネスアカウントとは、個人ではなくビジネスで利用できるLINEのアカウントです。

一斉送信やクーポン機能などビジネスにとって有用な機能が多く備わっており、LINEビジネスアカウントを活用すれば、顧客対応の効率化や集客・売上アップなどが期待できます。

LINEビジネスアカウントの正式な名称は『LINE公式アカウント』です。

以前は「LINE＠」「LINEカスタマーコネクト」などビジネス用のサービスが他にも提供されていましたが、現在は「LINE公式アカウント」に統一されています。

LINEビジネスアカウントと個人アカウントの違い

	LINEビジネスアカウント	個人アカウント
利用ユーザー	企業・店舗・個人事業主	個人
主にやりとりする相手	顧客・個人アカウントユーザー	友だちや家族など
一斉送信	〇(できる)	×(できない)
セグメント配信	〇	×
リッチメニューの設置	〇	×
分析機能	〇	×
費用	かかる場合がある	無料

LINEビジネスアカウントと個人アカウントは、利用するユーザーとやりとりする相手が異なります。

個人アカウントは主に1対1や友人同士など少人数のグループでのやりとりがメインです。

LINEビジネスアカウントの場合は企業などが顧客とやり取りするため、1対100や1対1,000でのやりとりも珍しくありません。

1対100や1対1,000でのやりとりでもスムーズに行えるよう、LINEビジネスアカウントには以下のような便利な機能が備わっています。

一斉送信ができる

LINEビジネスアカウントなら、アカウントを友だち追加しているユーザーにメッセージを一斉送信できます。

個人アカウントでは相手に対して一通一通メッセージを送らなければければならず、全員に同じことを伝えるときに非常に手間がかかります。

LINEビジネスアカウントの場合はメッセージを一通送信するだけで全員に対してメッセージを送信できます。

セグメント配信ができる

LINEビジネスアカウントは一斉送信だけでなく、特定の条件のユーザーだけにメッセージを配信するセグメント配信ができます。

ターゲット層を絞った施策や、顧客との関係構築のための施策などに活用できます。

リッチメニューなどを設置できる

リッチメニューとは、LINEビジネスアカウントのトークルームに常に表示できるメニューです。

リッチメニューからクーポンを配布したり、外部URLにリンクしたりできます。

他にもプロフィールに営業時間やよくある質問などを掲載できるので、まるでWebサイトのようにユーザーが必要な情報をLINE内で確認できるようになります。

分析機能がある

LINEビジネスアカウントには分析機能があり、友だちがどのように増えているかの推移や、メッセージを見たユーザー数、メッセージをクリックしたユーザー数などを確認できます。

分析機能を活用することで、LINEビジネスアカウントの運用の効果を分析し、改善してよりユーザーのニーズに合わせた運用ができるようになります。

費用がかかる場合がある

LINEビジネスアカウントは無料で作成でき、使用できる機能に制限はありません。

しかし、設定やメッセージの配信数など運用の状況によっては費用がかかる場合もあります。

LINEビジネスアカウントでできること

LINEビジネスアカウントでできることについて、詳しく解説します！

ビジネスでの活用例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

メッセージの一斉送信

LINEビジネスアカウントを友だち追加している人に対して、メッセージを一斉送信できます。

友だちの人数が100人でも1,000人でも、企業側は一通のメッセージを送信するだけで全員に届きます。

(アカウントをブロックしているユーザーを除く)

メッセージ1通につき、LINEの吹き出し3つまで送信可能です。

メッセージの種類は以下の10種類があります。

• テキスト
• 写真(画像ファイル)
• リッチメッセージ
• カードタイプメッセージ
• 動画
• クーポン
• リッチビデオメッセージ
• スタンプ
• ボイスメッセージ
• リサーチ

伝えたい内容に合わせたメッセージの種類を選ぶことで、どの業種でも効果的な配信ができるようになります。

メッセージの一斉送信活用例

メッセージの内容	メッセージの種類	メリット
新メニューの紹介	リッチメッセージ (画像が大きく表示される)	大きな画像で目を惹きやすい
サービスのプラン紹介	カードタイプメッセージ (画像などを横に並べて表示できる)	横並びで情報を表示できるので比較しやすい
セミナーの様子の紹介	リッチビデオメッセージ (動画が大きく表示される)	動画を使用することで実際の雰囲気が伝わりやすい

セグメント配信

セグメント配信とは、年齢・性別・エリアなどユーザーの属性や、過去に特定のメッセージを見たユーザーなど、条件に合うユーザーに絞り込んでメッセージを配信する機能です。

LINEビジネスアカウントはこのセグメント配信ができるので、よりメッセージの効果が出やすいターゲット層を狙ってメッセージを送信できます。

セグメント配信活用例

20~30代向けのサービス紹介や、女性限定クーポンの配布など、ターゲット層を絞って施策を行いたい場合に活用できます。

LINEビジネスアカウントでは、自分に関係ないと感じるメッセージが多く届くとユーザーはLINEビジネスアカウントをブロックしやすくなります。

狭いターゲット層へのキャンペーンを行う場合には、全員に送信せず、セグメント配信を活用しましょう。

『東京都に住む方だけの限定クーポン！』など限定していることがわかるメッセージを送ると、受け取った人がよりお得感や親近感を持ちやすくなるのでおすすめです。

ステップ配信

ステップ配信とは、事前に設定した複数のメッセージを決められた順番・間隔で自動配信する機能です。

現在LINEビジネスアカウントの標準機能では「友だち追加された時点」を基準に、このステップ配信を行えます。

ユーザーとの関係構築や、購入までのシナリオ展開を自動でできるため、ぜひ活用したい機能です。

ステップ配信の活用例

友だち追加期間	メッセージ内容	メッセージの目的
3日目	人気商品紹介	商品に興味・関心を持ってもらう
1週間	口コミ紹介	商品を比較・検討してもらう
2週間目	クーポン配布	購入の後押しをする

リッチメニュー

リッチメニューとはLINEビジネスアカウントのトークルーム下部に常時表示できるメニューです。

上記の画像は株式会社Number2のLINEビジネスアカウントのリッチメニューになります。

リッチメニューは大きな画像を使っていてユーザーの目を惹くため、反応率が高いのが特徴です。

リッチメニューに設置するコンテンツは、LINEビジネスアカウントの運用目的にあわせて設定しましょう。

リッチメニュー活用例

LINEビジネスアカウントの運用目的	リッチメニューのおすすめコンテンツ
お客様対応のコスト削減	よくある質問 予約受付
店舗の売り上げアップ	新メニュー紹介 クーポン
セミナーの参加率アップ	参加者の口コミ セミナーの様子 予約受付

自動応答メッセージ

ユーザーからのメッセージに特定のキーワードが含まれていたとき、自動で設定されたメッセージを返信するのが自動応答メッセージです。

スタッフの手間をかけることなく、ユーザーにすぐに対応できるので企業にとってもユーザーにとってもメリットがあります。

自動応答メッセージの活用例

キーワード	返信内容	メリット
予約	希望日時など予約に必要な情報に対する質問事項	予約にかかる対応コスト削減
営業時間	営業時間・定休日の詳細	よくある質問への対応コスト削減
とくてん	プレゼント資料の配布	動画視聴などプレゼントキャンペーンの効率化

個別チャット

LINEビジネスアカウントは1対複数のやり取りだけでなく1対1の個別チャットも利用可能です。

LINEアプリと同じようにメッセージのやり取りができるのはもちろん、リッチメッセージやクーポンの配信もできます。

さらに、任意のタグ付けをして特定のタグだけを検索・メッセージ配信したり、担当者やメモを設定したりなど、ビジネスに便利な機能も備わっています。

個別チャット活用例

チャット内容	使用する機能	メリット
商品に対する問い合わせ	要対応・対応済みのマークの付与	対応漏れを防げる
イベント参加後の感想	『イベント参加』のタグ付け	イベント参加済みの人限定のクーポンやお知らせなどが配布できる
スタンプの大量送信などのイタズラ	スパムユーザーに設定	ユーザーからのメッセージを受け取らないようにできる (いわゆるブロック機能)

ショップカード機能

LINE上でポイントカードの発行・管理ができるのがLINEビジネスアカウントのショップカード機能です。

従来の紙のポイントカードに比べて、紙に印刷するコストがかからず、ユーザーもカードを持ち運ばずにすむため、企業側もユーザー側も使用しやすくなっています。

ゴールまでのポイント数やゴールにたどり着いたときの特典は自由に設定できるため、ショップカードの運用目的にあわせて設定しましょう。

ショップカード活用例

ショップカードの目的	ゴールまでのポイント数	特典
リピーターを増やしたい	5つなどすぐに達成できる数	店の一押しメニューを特典にして良さを知ってもらう
お店のファンを大事にしたい	30など何度も来店しないと達成できない数	店のオリジナルグッズをプレゼントしファンに喜んでもらう

クーポン機能

LINEビジネスアカウントでは以下の5つの種類のクーポンの作成・配布・管理ができます。

• 割引
• 無料
• プレゼント
• キャッシュバック
• その他

手数料などはなく無料で作成できるのに、LINEビジネスアカウントの友達増加やリピーター獲得などのメリットがあり、ぜひ活用したい機能です！

クーポン活用例

クーポンの内容	配布のタイミング	クーポンの目的
友だち追加クーポン	友だち追加してすぐ	友だち追加数の増加
雨の日限定クーポン	雨の日	客足が遠のきやすい雨の日の売り上げ増加
友だち追加1ヵ月経過クーポン	友だち追加してから1ヶ月後	ユーザーとの信頼関係構築

LINEビジネスアカウントの費用

LINEビジネスアカウントは、基本的に無料で作成できます。

LINEビジネスアカウントで費用が発生するのは、主に以下の二つです。

プレミアムID

LINEビジネスアカウントには、最初にランダムなIDが発行されます。

このIDを自分で設定できるのがプレミアムIDです。

IDは18文字以内の英数字かつ、他に使用している人がいないものが使用できます。

料金は月額100円(税別)か、年額1,200円(税別)です。

ID検索で入力しやすくしたい、覚えてもらいやすくしたい場合などに活用できます。

料金プラン

LINEビジネスアカウントには以下の3つの料金プランがあります。

	コミュニケーションプラン	ライトプラン	スタンダードプラン
月額固定費	0円	5,000円(税別)	15,000円(税別)
無料メッセージ通数	200通	5,000通	30,000通
追加メッセージ料金	不可	不可	～3円/通

使用できる機能に違いはありませんが「配信できるメッセージ通数」と「追加でメッセージが送信できるかどうか」がプランによって異なります。

料金プランの違いについてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【最新版】LINE公式アカウントの費用・料金プラン│無料版との違いは？

LINEビジネスアカウント運用前の注意点

 

メッセージの一斉送信やクーポンの配布などできることの多いLINEビジネスアカウントですが、運用前に知っておきたい3つの注意点があります。

一定の配信数から費用が発生する

LINEビジネスアカウント自体は無料で作成できますが、一定の配信数から費用が発生します。

無料で利用できるコミュニケーションプランのメッセージ通数が200通なので、1ヶ月に201通以上配信したい場合に費用が発生するのを覚えておきましょう。

例えば、LINEビジネスアカウントの友だちが200人いる場合、一ヶ月に1つのメッセージしか一斉送信できません。

友だちが201人いれば、一度もメッセージの一斉送信ができないのです。

友だちの人数や送りたいメッセージの内容などにあわせてプランを選びましょう。

施策内容を改善し続ける必要がある

LINEビジネスアカウントではユーザーのニーズに合わせた運用をするために、施策内容を改善し続ける必要があります。

ユーザーのニーズに合っていない運用をしてしまうと、ユーザーにアカウントをブロックされてしまうからです。

メッセージ通数によって料金もかかるため、効果の少ない施策をし続けると運用効果がマイナスになってしまう可能性もあります。

LINEビジネスアカウントではメッセージの開封数・クリック数などを確認できる分析機能や、ユーザーにアンケートがとれるリサーチ機能などがあります。

ぜひこうした機能を活用してユーザーのニーズをつかみ、施策内容を改善していきましょう。

分析機能やリサーチ機能などについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

【初心者編】LINE公式アカウントの全機能使い方徹底ガイド！解説から分析まで

基本機能だけではビジネスには不十分

LINEビジネスアカウントにはステップ配信や自動応答メッセージ、分析機能がありますがそれだけではビジネスには不十分なケースがあります。

企業の目指す売り上げアップや効率化の数値によっては、達成するために、より詳細な設定や分析、自動化する必要があるからです。

LINEビジネスアカウントの基本機能のステップ配信では、友だち追加を起点にした少ないシナリオしか設定できません。

CRMツールという拡張ツールを使えば、アンケートの回答内容や、ECサイトでの購入などより多くの地点からステップ配信を始められます。

特定のメッセージをクリックしたユーザーとクリックしていないユーザーでメッセージを変えるなど、細かいシナリオ設定も可能です。

CRMツールにはいくつも種類があり、種類によって顧客管理や予約システム、販売システムなど拡張できる機能が異なっています。

CRMツールを導入する場合、自社のLINEビジネスアカウントの運用目的に合ったCRMツールを選定する必要があります。

LINEビジネスアカウントの活用事例

「LINEビジネスアカウントでできることは分かったけれど、実際に運用するイメージがまだわかない」という方のために、LINEビジネスアカウントの活用事例をご紹介します！

ぜひ自社のLINEビジネスアカウントの運用にご活用ください。

事例①ショップカードでリピーター育成【SUZU CAFE】

主に広島県と東京都に8店舗を展開するカフェチェーン「SUZU CAFE」ではリピーター育成や売り上げアップにLINEビジネスアカウントを活用しています。

ショップカードでは「グループ全員にランチデザートをサービス」など複数人数で利用できる特典をつけたり、「雨の日には2p付与」など来店数が落ちやすい日にポイントを多く付与するなどの運用をしています。

その結果、友だち追加した全ユーザーの約半数がショップカードを利用しており、リピーター育成に貢献しています。

(参考：友だちの約半数が利用！ LINE公式アカウントの「ショップカード」でリピーター育成)

事例②メルマガに比べてEC企業の売上が5倍!【有限会社味源】

香川県に本社を構え、菓子類・麺類など自社ブランドの製造・販売などの事業をしている有限会社味源では、メールマガジンに代わる情報発信ツールとしてLINEビジネスアカウントを導入しました。

導入当初はポイント還元率の高い日曜日のみお買い得情報やクーポンを配信していました。

効果検証として土曜日の告知や日曜日の午後のリマインド配信などを行ったところ、売り上げが5倍以上に増加したといいます。

配信のタイミングだけでなく、配信内容についても検証を重ねたところ、今ではメッセージのクリック率が20%以上となる配信が多数で、30%を超えることも珍しくなくなりました。

(参考：LINE公式アカウントはメルマガの上位互換――売り上げ５倍を実現したEC企業の活用術)

事例③LINE上の導線で面談設定率127%に向上!【人材派遣会社様】

株式会社Number2がサポートさせていただいた人材派遣会社様では、問い合わせ対応の手間や、営業終了時間後に顧客に対応できないという課題解決のためにLINEビジネスアカウントを導入されました。

自動応答機能でチャット対応を自動化し、スタッフの問い合わせ対応は激減しました。

自動応答機能なら営業終了時間後も対応できます。

登録から面談の予約まで、LINE上で顧客自身がスムーズに進められるようになり、面接設定率が127%に向上しました。

LINEビジネスアカウントの運用ならURAKATA LINEに相談！

「自社に最適なLINEビジネスアカウントの運用方法がわからない」

「定期的にメッセージを作成したり、目を惹く画像を作成したりするためのリソースが自社では確保できない」

LINEビジネスアカウントは自社の目的にあわせて企画・運用・検証・改善をすることで効果が出ますが、自社だけでそれらすべてをするのは難しいケースが多いです。

LINEビジネスアカウントの運用なら、ぜひURAKATA LINEにご相談ください！

専門スタッフが豊富な知識と経験で、LINEビジネスアカウントの最大限の効果が出るようサポートします！

初期構築から運用・効果検証まで全てお任せいただくことも、運用代行や画像作成など一部のご依頼も可能です。

是非お気軽にご相談ください。