LINE公式アカウントは複数作れる？作り方や注意点を徹底解説！

いまや、ビジネスの展開に欠かせない影響力を持つようになった、LINE公式アカウントのリーチ力やデータ収集力。

「さらにビジネスに活用できたら」「もっとターゲットにマッチした運用ができたら」と思いませんか。

その思いは、LINE公式アカウントを複数個作成することで叶うかもしれません。

本記事では、複数のLINE公式アカウントを作成・運用するやり方やメリット、注意点を解説します。

LINE公式アカウントをさらに活用し、効果的なマーケティングを実現するヒントにしてください。

LINE公式アカウントは複数作成可能！

個人用のLINEは、電話番号1つにつきアカウント1つが結びつきます。

しかし、LINE公式アカウントは、1つのIDにつき最大100個までのアカウントが作成可能です。

もちろん、アカウントは無料で作成できます。

LINE公式アカウントを複数持てれば、ターゲットや店舗別に使い分け、属性によりマッチしたメッセージやクーポンの配信も可能になるでしょう。

【PC版】LINE公式アカウントを複数作成する方法

パソコンを使って、2つ目以降のアカウントを作成する手順を解説します。

あわせて、アカウントの切り替え方法と削除方法も紹介します。

【PC版】アカウント追加の手順

1. LINE公式アカウントの管理画面にログインし、右上の管理者アイコンから「アカウントリスト」をクリックします。

画像の赤枠部分を、順にたどってください。

2. 登録されているアカウントリストが開きます。左側メニューから、「作成」をクリックします。

3.画面に従い、新しいアカウント情報を入力。

最後に「確認」ボタンをクリックして、新しいアカウントの開設が完了します。

【PC版】アカウントの切り替え方法

アカウントの切り替えは、パソコン版管理画面右上にある管理者アイコンから「アカウントリスト」をクリックし、開いたアカウントリストにて行います。

【PC版】アカウントの削除方法

1.パソコン版LINE公式アカウントの管理画面右上にある「設定」を開きます。

2.開いた画面を下までスクロールし、赤字で書かれた「アカウントを削除」をクリックします。

3.表示された注意事項を確認し、問題がなければ最下部の「アカウントを削除」をクリックしてください。

30日後に、分析データを含むすべてのデータが削除されます。

【スマホ版】LINE公式アカウントを複数作成する方法

スマホのLINE公式アプリからも、2つ目以降のアカウントを追加できます。

スマホアプリによるアカウントの追加方法と切り替え方法、削除方法を見てみましょう。

【スマホ版】アカウント追加の手順

1.LINE公式アカウントのアプリから、管理画面を開きます。

画面左上にある、三本線メニューをタップしてください。

2.「アカウントリスト」が開きました。

画面の最下部にある「＋アカウント作成」をタップします。

3.アカウントを作成できる画面が開きます。

画面に従って情報の入力を進めると、追加のアカウントが作成できます。

【スマホ版】アカウントの切り替え方法

使うアカウントの切り替えは、LINE公式スマホアプリの管理画面左上にある三本線メニューをタップしましょう。

アカウントリストが表示されました。

使用したいアカウントを選択すれば、アカウントの切り替えが完了します。

【スマホ版】アカウントの削除方法

1.スマホのLINE公式アプリを開き、画面最下部にある「設定」をタップします。

2.タップして開いたメニューより、最上部の「アカウント」をタップしてください。

3.開いた画面を下までスクロールします。

最下部にある赤字で書かれた「アカウント削除」をタップしましょう。

4.注意事項が表示されます。

それぞれの内容を確認し、問題がなければ同意欄にチェックした後、アカウント削除ボタンをタップします。

アカウントの完全削除は30日後です。

分析データを含む、すべてのデータが消去されます。

LINE公式アカウントを複数作成したほうがいいケース

複数のLINE公式アカウントの所有により、ビジネスに優位性が生まれるケースは、次の3つです。

• 複数の事業を展開している
• 複数のサービスを提供している
• 使用の目的が異なる

それぞれのケースと、複数のLINE公式アカウントがもたらす利点を解説します。

複数の事業を展開している

業種の異なる複数の事業を展開する企業は、事業ごとのLINE公式アカウント作成をおすすめします。

事業によって顧客の属性が異なるためです。

美容サロンとオフィス賃貸業を経営するA社の例を考えてみましょう。

美容サロンの顧客は、おもに女性です。

美容への意識が高く、毎日を生き生きと自分らしく過ごしたいと願っています。

一方、オフィス賃貸業の顧客は、中小企業やスタートアップ企業の経営者です。

興味関心の対象は、最新のビジネス情報や経済の動きでしょう。

美容サロンとオフィス賃貸業を営むA社が、1つのLINE公式アカウントで集客・マーケティングを狙ったらどうなるでしょうか。

事業ごとの顧客に無関係な情報も配信されてしまい、顧客からの興味や信頼を失いかねません。

複数事業を展開する場合、事業ごとにLINE公式アカウントを作成しましょう。

顧客によりマッチした訴求が可能になり、ブロックを回避できます。

複数のサービスを提供している

事業は1つでも、複数のサービスを提供している企業も、LINE公式アカウントは複数作成したほうが円滑に運用できます。

輸入食品を販売するB社の例で考えてみましょう。

B社は商品を消費者に直接販売する小売店舗と、輸入食品を扱うショップへの卸し販売を行っています。それぞれのサービスの顧客の属性は、やはり異なります。

toCでは、人気商品の割引情報やクーポンの配信が好まれるでしょう。

一方、toBでは店頭の目玉となる新商品の入荷予定や、いち早い配送情報の配信が喜ばれるかもしれません。

toCとtoBなど、複数のサービスを提供している企業も、それぞれにあわせてLINE公式アカウントを作成できないか、検討してみましょう。

使用の目的が異なる

LINE公式アカウントは、以下のような多様な用途で活用されています。

• 認知度向上
• 集客
• 利用促進
• 情報配信
• 顧客コミュニケーション
• 問い合わせ対応
• 採用 など

1つのLINE公式アカウントで問い合わせに採用応募、クーポンの配布、チャットの応対といくつもの役割を兼ねると、担当者の負担が過剰になりかねません。

目的にあわせてLINE公式アカウントを作成し、アカウントの役割を明確にしてみてはいかがでしょうか。

管理がシンプルになり、より効果的な運用が可能になります。

LINE公式アカウントを複数作成するメリット

LINE公式アカウントを複数作成しておくと、ビジネスに役立つ多くのメリットを手に入れられます。

また、リスクヘッジの観点でも重要です。

事業にあわせて、複数のLINE公式アカウントを作成するメリットを3つ解説します。

業種やサービスごとに配信・交流・分析ができる

自社が展開する業種やサービスごとにLINE公式アカウントを作成しておくと、アカウントごとにターゲットに最適な運用ができるようになります。

興味を喚起する情報の配信や利用促進のためのクーポン配布をはじめ、顧客から直接問い合わせを受けられる点も、LINE公式アカウントのメリットでしょう。

また、マーケティングに欠かせない多くの情報も、簡単に手に入れられます。

友だちの追加数やメッセージの開封率、リンクのクリック数、ターゲットの属性など、多様なデータを分析できます。

顧客が日常的に利用するLINEアプリに、直接情報を届けられるLINE公式アカウントならではのメリットです。

アカウント停止で一気にサービスが止まることを防げる

残念ながら、LINE公式アカウントが突然停止されるケースも散見されています。

アカウントが止められる主な理由は、3つあります。

• 管理者が誤って削除した
• 利用規約違反とされる行為があった
• 「未認証アカウント」としても審査を通過できなかった

アカウントが削除されると、復活は不可能です。

自社のマーケティングにLINE公式アカウントが貢献する度合いが強いほど、アカウント停止によるダメージは甚大ではないでしょうか。

LINE公式アカウントを複数作成し分散しながらの運用は、急なアカウント停止に対するリスクヘッジにもなります。

ABテストで効果的な運用方法を分析できる

ABテストとは、テキストや画像が異なる複数のメッセージを配信し、成果を検証するテストです。

ユーザーからの反響がより大きいメッセージパターンを把握し、マーケティングに活用することが目的です。

複数のLINE公式アカウントを作成しておくと、ABテストを簡単に実施できます。

属性の似た顧客を抱えるアカウントに、パターンの異なるメッセージを配信し、開封率やCV率を分析してみてください。

ちなみにターゲットリーチが5,000人いるアカウントは、LINE公式アカウントの「A/Bテスト機能」も利用できます。

LINE公式アカウントを複数作成するデメリット

「メリットが多いから」と、LINE公式アカウントをむやみに作成するのは、おすすめできません。

作成した後には運用があり、アカウントの数が増えた分だけ手間とコストがかかるようになるためです。

LINE公式アカウントを複数作成する前に、押さえておきたいデメリットを2つ、紹介します。

管理の手間がかかる

LINE公式アカウントは、目的にあわせて適切な運用をしてはじめて成果につながります。

アカウントが増えた分管理が煩雑になり、担当者の手間が増える点に注意が必要です。

LINE公式アカウントは、ログインユーザーの追加により、複数の担当者の配置も可能です。

ただし、管理方法が統一されていないと管理が属人化し、管理不全に陥るおそれも考えられます。

LINE公式アカウントを複数作成したい場合は、「管理方法をマニュアル化する」「自動管理の手法を導入する」など、できるだけ手間をかけずに管理できる工夫を施しておきましょう。

運用コストが高くなる

複数のLINE公式アカウントを保有して多くのメッセージを配信し始めると、運用コストが高まる点にも注意が必要です。

LINE公式アカウントは、無料で利用できる範囲が決まっているためです。

ここで、LINE公式アカウントの3つのプランをあらためて確認してみましょう。

引用：LINE公式アカウント 料金プラン｜LINEヤフー for Business

コミュニケーションプランでは、月に200通までのメッセージを無料で配信できます。

ただし、200通を超えてのメッセージ配信はできません。

友だち登録済のユーザーが200人いれば、月に1通しかメッセージを配信できないことになります。

月に200通以上のメッセージを配信したい場合は、有料プランの契約が必要です。

無料で配信できる上限通数を超えての追加メッセージ（従量課金制）を送りたい場合は、月額15,000円（税別）のスタンダードプランに加入しなければなりません。

LINE公式アカウントの複数運用が大変ならURAKATA LINEに相談！

顧客へのリーチ力向上施策にも、マーケティングに必要なデータ収集にも、複数のLINE公式アカウント作成・運用は効果的です。

ただ、管理と運用に手間がかかるのが難点。

LINE公式アカウントの効果性は理解していても、人材不足の昨今、現実的に担当者を配置できない、あるいは増員できないと悩む企業も多いのではないでしょうか。

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